代表挨拶

はじめまして。おひとりさま安心コンシャルジュの代表理事 及川浩と申します。

私は、「相続で困る人を無くしたい」という思いで立ち上げた「一般社団法人相続まるごと支援センター」の理事として、また、税理士・行政書士として、これまで10年以上にわたり、地域の高齢者の方・障がい者の方の相続について、法律・税金面からサポートさせていただいております。

その間、地域を支えて下さる地域包括支援センターの方々、民生委員の方々、介護医療福祉関係の方々から多くのご相談をいただき、解決策をご提案させていただきました。私たちに寄せられるご相談は、「後見人を頼める家族がいない」「認知症の妻がいるが、自分が亡くなったあとの妻が心配」「子どもに障がいがあり、親なき後がとても不安」「子どもがいないが、自分の死後の手続で親戚に迷惑をかけたくない」など、多くが「おひとりさま」に関するものでした。

また、これらのご相談への解決策は、私たちが日頃扱う法律や制度の知識を組み合わせれば、それほど難解なものではありません。しかし、相談に来られる方々にとってはとても大きな問題であり、「誰に相談すれば良いのか」すらわからない難問だったのです。

仕方なくお悩みを放置してしまった結果、「適切な支援が受けられない」「本人の死後、周囲の方が困る」といった、不本意な状況に陥ってしまった方もいらっしゃいます。
しかし、解決のサポートを受けていただいた方々からは「勇気をだして相談して良かった」「早く相談すれば良かった」とおっしゃっていただきます。それほど、悩まれた末でのご相談だったのです。

この私たちとご相談者との間のギャップにこそ、私たちの地域が抱える「課題」があると気がつきました。

①「おひとりさま」であるが故のお悩みを抱える方は多い。②専門知識のある者が整理をすれば解決策(制度)は整っている。③お悩みのある方とって専門家への相談は非常に敷居が高い。④その結果、「おひとりさま」にとっては生きづらい社会になっている。

そこで、この度は課題解決への思いを「基本理念」として掲げ、NPO法人「おひとりさま安心コンシェルジュ」を設立しました。そして、これまで、お悩み解決のために力を貸してくれた専門家仲間が理事や社員として参画してくれました。とても心強いことで、とても感謝しております。

ここから、私たちの挑戦がスタートします。

基本理念の中に「協働」という言葉を掲げたとおり、ここから先は多くの方々と力を合わせ、理念に共感してくれる仲間を増やし、「おひとりさまにも安心な地域社会」の実現のために邁進して参ります。

今はまだ、生まれたばかりの小さな組織ですが、やがては地域社会に欠かせない存在として、皆様お役に立てるよう努力して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

末筆ながら、日頃から地域で「おひとりさま」をサポートして下さる方々に感謝申し上げます。今後は共に「おひとりさま」を支える仲間として、お力添えいただけますと幸いでございます。

代表理事 及川浩

代表理事 及川浩